
『国引き神話』は出雲国に伝わる神話の一つで『出雲国風土記』の冒頭を飾るお話です。
国引きの神様である八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が狭い出雲の国を拡げようと、海の向こうから四度に分けて土地を引っ張ってきたといいます。そのとき土地をつなぎとめた東の杭が「大山」、綱が「弓ヶ浜」、西側の杭が「三瓶山」、綱が「薗の長浜」と言われています。
国引き神話で土地をつなぎとめた西の綱「薗の長浜」。その地に鎮座する長浜神社で願い事をしたためた「札」をつなぎとめた西側の杭である三瓶山(旧名・佐比賣山)のふもとにある「佐比賣山神社」に納めます。境内にある「叶え杭」に「願ひ綱」を通した「札」を結びつければ願いを叶え、福をつなぎとめるとされており、願掛けのスポットになっています。